尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

柿渋

渋墨

渋墨とは、 柿渋に松煙がはいった古来からの外壁塗料。 この渋墨を外壁に塗布するために、 杉に塗布してみました。 匂いは柿渋の柿の腐敗臭がほんのりしますが、 化学性匂いでないので嫌な感じがなく、 長時間塗布してても苦ではない。 乾くと松煙の黒色が手…

無臭柿渋が売れてます

12/9 NHK 「ためしてガッテン」で、 ノロウィルスに無臭柿渋を薄めて使うと効果がある的なことを やっていたらしい。 どんな内容かはわかりませんし うちは建築の塗料としての販売なので問い合わせがあっても答えようがないのですが、 12/10から品切れ状…

渋墨についての質問

みつろうクリームと相性の良い塗料として柿渋があります。 柿渋をベースに松煙・醸造アルコールなどを最適混合した塗料が渋墨です。 化学合成材料・有機溶剤は全く使用していません。安心安全な天然塗料です。 尾山製材のHPにて柿渋・渋墨も販売しております…

渋墨の使用実例【動画】

粋な黒塀渋墨塗り 渋墨を塗った後にみつろうクリームを塗っていただくと耐水性アップで 同じ天然素材で相性抜群です。 みつろうクリームの尾山製材:http://mitsurocream.com/

渋墨に蜜蝋ワックス

渋墨を塗ったものに木工用みつろうクリームを塗りました。 ワックスの油分に黒色が薄くなりました。 みつろうクリームを塗ってない場所に 水を垂らしてみました。 ほとんど撥水性はありません。 みつろうクリームを塗った面です。 先ほどと比べると撥水性が…

新商品 粋な黒塀にするための渋墨

新商品 渋墨です。 柿渋をベースに松煙・醸造アルコールなどを最適混合した塗料です。 化学合成材料・有機溶剤は全く使用していません。安心安全な天然塗料です。 古来の伝統技術を現在風に復刻したもので防虫防腐効果をもった純和風塗料です。 こちらの赤…

和紙を柿渋で染めました^^

先週末、蛭谷和紙を柿渋で染めました。 蛭谷和紙に柿渋刷毛で塗ります。 乾かすこと半日です。 その乾いた和紙を襖の一部に貼っていただきました。 襖の下の茶色部分が、蛭谷和紙を柿渋で染めたものです。 イメージしていたよりもいい感じに仕上がりました^…

柿渋(無臭と有臭)の重ね塗り

先日、柿渋(無臭と有臭)を塗るをアップしました。 そして、 柿渋を重ね塗りしました。 上の2枚が有臭柿渋を塗ったものです。 下の2枚が無臭柿渋を塗ったものです。 まず、 無臭柿渋から刷毛で塗ります。 刷毛の左側が柿渋がたまり、 この状態で乾かすと色…

柿渋の発色のその後

昨年にアップした樹種による発色の違いと蜜蝋ワックスの浸透の違いで使った板のその後の発色の様子を写真で取りました。 左側にある上下の板はピーラです。上は無塗装、下は柿渋塗りました。 左側にある上下の板は米ヒバです。上は無塗装、下は柿渋塗りまし…

絞りたての柿渋

先日、柿渋の製造元でいろいろとお話をしてて、 9月中旬くらいから柿を渋っていたらしく柿渋の機械などを見せていただきました。 柿渋を搾っている作業場だけあって、 すごい強烈な臭いでした。 初めきつい臭いだなぁと思っていたのですが、 もともと柿渋の…

柿渋と釘 について  訂正

先日、木材試験場に言ってきた話を少し書きました。 そこで、 柿渋に釘を入れて黒色の柿渋を商品化できないかと相談したところ 柿渋のタンニンと鉄分が合わさって黒色になるが、 鉄分は水と紫外線によって錆びるので屋外で使う塗料としては 木材を弱らせると…

樹種による発色の違いと蜜蝋ワックスの浸透の違い

ようやく体の調子もよくなってきたので、 先日、アップした『樹種による発色の違い 』と『蜜蝋ワックスの樹種、条件による浸透性の違い 』の続きを書きます。 7月21日『樹種による発色の違い 』: http://blogs.yahoo.co.jp/gfxdj417/41883295.html 7月23日…

樹種による発色の違い

したしぶりの実験シリーズです。 米松に有臭柿渋を塗りました。 まだ柿渋を塗ってない状態です。 木は米松なのですが、米松には違う呼び名もありまして 木目が細かくて造作材や建具材に使う米松をピーラと呼びます。 これくらいの木目なら米松よりもピーラと…

柿渋のゲル化

昨日、巣箱に柿渋と蜜蝋ワックスを塗ろうとしたら、 塗料の道具箱から 柿渋と蜜蝋ワックスを用意していて 柿渋を良く見ると 柿渋が・・・ このようにゲル化してました。 のりの佃煮又は、 コーヒーゼリーにも見えますが 実態は 無臭の柿渋です。 道具箱の中…

グロテスク

これは何でしょう? かなりグロテスクです。 広げるとそんなにグロでもないのですが・・・ 答えは、 有臭柿渋のゲル化したものです。 初めて見たときは触るのも気持ち悪かったのですが、 最近は慣れてきました。 有臭柿渋は柿のみで作られており 市販のより…

無臭柿渋と有臭柿渋

無臭柿渋と有臭柿渋のちがいについて まず第一に、臭いが違います。 柿渋は相当くさいときいておりましたが、 実際使ってみたら、臭い事は臭いのですが、 キシダテなどの体に害のある臭さとは違い私自身はそんなに苦になりません。 落札者様からの声でも思っ…

柿渋は水に流れ落ちません!!

柿渋は、一旦、乾くと水にあたっても流れ落ちません。 実験しました。 先ほど、アップした柿渋ブラックを塗った板(左側)と 蜜蝋ワックスを塗った上に普通の柿渋(右側)を塗った板です。 5分ほどホースで水をかけました。 下のコンクリートに柿渋が流れて…

柿渋ブラック・・・  その後

4/9に柿渋ブラックをアップした後の様子です。 『柿渋ブラック』:http://blogs.yahoo.co.jp/gfxdj417/archive/2008/04/09 『柿渋と釘』:http://blogs.yahoo.co.jp/gfxdj417/archive/2008/03/30 左が柿渋ブラック(柿渋に釘を入れて黒色変色したのもです。…

柿渋ブラック

先日、柿渋と釘をアップした後の様子です。 『柿渋と釘』:http://blogs.yahoo.co.jp/gfxdj417/35811560.html アップしてから3日くらい釘を入れていたら炭みたいな小さい固まりができました。 ガラスに少しくっついているんですけど、 この写真じゃわらない…

質問いただきました。

柿渋の染色について質問いただきました。下記の質問です。 『布の染色に使用したいのですが、綿100%でない生地(ポリエステルなどの混紡)では、うまく染まりませんでしょうか?お世話をお掛け致しますが、宜しくお願い致します。』 先日、布を染色した…

柿渋染め

先日、北陸地方で唯一の柿渋の製造者と知り合いまして 柿渋を買って来ました。 柿渋の製造者の話を聞いていましたら、 以前は漁師さんが網の防水や防腐のために沢山の柿渋を買ってってくれたと 現在ではそういった需要がなく柿渋の需要がなくなり北陸地方で…

柿渋の発色

柿渋を塗った場所が時間たつことにより発色します。 一番上の写真は、 11月10日に柿渋を塗った時に写真に収めたものです。 左側から、蜜蝋ワックスを塗った上に柿渋1回塗り、 木地に1回塗り、2回塗り、3回塗りとなっております。 2枚目の写真は、 11月30日に…

日光による発色

柿渋は、空気に触れて酸化して発色、 そして、直射日光に当てるとさらに発色が進みます。 この性質を活かすことにより 絵柄を表わす事も出来きるようになります。 その模様を写真にてご覧ください。 写真は、2枚の超仕上げで仕上げた杉板に 柿渋を1回塗っ…

柿渋とは、、、

柿渋とは、青い未熟時期に柿をとり柿をつぶし、 圧搾して出来た果汁を醗酵させたものを柿渋であります。 脱臭処理してないものはとってもくさいです。 用途としては、木工用の塗料や布の染料として使われております。乾くと臭いが無くなります。 古から柿渋…