尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

樹種による発色の違いと蜜蝋ワックスの浸透の違い

ようやく体の調子もよくなってきたので、
先日、アップした『樹種による発色の違い 』と『蜜蝋ワックスの樹種、条件による浸透性の違い 』の続きを書きます。


7月21日『樹種による発色の違い 』: http://blogs.yahoo.co.jp/gfxdj417/41883295.html
7月23日『蜜蝋ワックスの樹種、条件による浸透性の違い 』: http://blogs.yahoo.co.jp/gfxdj417/41967495.html



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7/21に撮った写真です。
左から、米ヒバ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)、杉のシラタ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)、杉の赤身2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)、ピーラ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)

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今日撮った写真です。
柿渋を塗ってから12日間経っているので発色の違いがわかると思います。
全体的に茶色身が強くなっておりますのがわかると思います。
米ヒバや杉のシラタなどの白ぽい色の樹種ですとかなり色は違いますね。
杉の赤身やピーラなどの赤茶ぽい色の樹種ですとあまり色の違いがわかりませんが、
柿渋塗りのほうが茶色が強くなっていますね。






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7/21に撮った写真です。米ヒバ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)

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7/23に撮った写真です。米ヒバ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)

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今日撮った写真です。米ヒバ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)
7/23では、無塗装のほうが浸透しておりましたが、
無塗装も柿渋塗りも蜜蝋ワックスの浸透は同じように見えます。





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7/21に撮った写真です。杉のシラタ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)

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7/23に撮った写真です。杉のシラタ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)

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今日撮った写真です。杉のシラタ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)
7/23では、両方ともあまり浸透してないようでしたが、
無塗装のほうがかなり蜜蝋ワックスの浸透している見えます。







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7/21に撮った写真です。杉の赤身2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)

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7/23に撮った写真です。杉の赤身2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)

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今日撮った写真です。杉の赤身2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)
7/23では、無塗装のほうが浸透しておりました。
杉のシラタ同様に
無塗装のほうがかなり蜜蝋ワックスの浸透している見えます。








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7/21に撮った写真です。ピーラ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)

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7/23に撮った写真です。ピーラ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)

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今日撮った写真です。ピーラ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)
7/23では、両方ともあまり浸透しておりませんでしたが、
無塗装のほうがかなり蜜蝋ワックスの浸透している見えます。





12日間の経過をみてみますと、
米ヒバ以外は無塗装のほうが蜜蝋ワックスの浸透性がよく見えました。
柿渋を塗ってあると下塗りがしてある状態になるので蜜蝋ワックスの浸透性が
無塗装の状態と比べると浸透しにくい状態になっているからです。


蜜蝋ワックスの浸透性は樹種によっても違うのですが、
樹種の状態(塗装状態)によっても違うということです。