尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

柿渋とは、、、

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柿渋とは、青い未熟時期に柿をとり柿をつぶし、
圧搾して出来た果汁を醗酵させたものを柿渋であります。
脱臭処理してないものはとってもくさいです。
用途としては、木工用の塗料や布の染料として使われております。乾くと臭いが無くなります。

古から柿渋は、紙、布の補強、染色、木材の下地材等防水、防腐を目的として色々な方法で多用されてきました。
主成分のタンニンは結合性があります。

木に塗ることにより表面にカキタンニンの硬い皮膜が出来き木の表面を保護します。柿渋は、昔から木材、和紙、布などの補強に使われてきました。柿渋を重ね塗りすることで防虫、防腐、耐水性を高めます。


古くから柿渋には、べんがら、松煙などの天然顔料を混ぜて着色して使用されてきました。
顔料も鉱物系など天然のものでないと離反して使用できません。
柿渋は天然素材でないと受け付けない性格があります。


柿渋を塗った後に蜜蝋ワックスを塗るとお互いの良さが合わさります。
しかし、蜜蝋ワックスを塗った後に柿渋を重ね塗るうとしてもワックスの油膜にはじかれます。

後日、木工用としての使用方法を紹介いたします。