尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

樹種による発色の違い

したしぶりの実験シリーズです。



米松に有臭柿渋を塗りました。


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まだ柿渋を塗ってない状態です。
木は米松なのですが、米松には違う呼び名もありまして
木目が細かくて造作材や建具材に使う米松をピーラと呼びます。

これくらいの木目なら米松よりもピーラとも呼べると思います。


イメージ 2

右のピーラに柿渋を1回塗って30分経った状態です。
左の材と比べても色の違いがほとんどありません。


そこで、
樹種によって柿渋の発色の比べてみました。


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左から、米ヒバ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)、杉のシラタ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)、杉の赤身2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)、ピーラ2枚(左側は無塗装、右側が柿渋1回塗り)
米ヒバや杉のシラタなどの白ぽい色の樹種ですと柿渋1回塗りでも色の違いがわかりますが、
杉の赤身やピーラなどの赤茶ぽい色の樹種ですとあまり色の違いがわかりません。

時間が経てば色の発色が進むのでもう少し色の違いが出ると思うのですが・・・


無塗装と柿渋塗りで蜜蝋ワックスの吸い込みの違いがあると思うので
今回使った材でその実験をして見ます。

後日、その模様をアップします。