渋墨についての質問
みつろうクリームと相性の良い塗料として柿渋があります。
尾山製材のHPにて柿渋・渋墨も販売しております。
詳しくはこちら⇒ http://mitsurocream.com/
お客様から渋墨について質問がありました。
『渋墨はこすると色が落ちると言う事ですがみつろうクリームや柿渋を上から塗ると
『渋墨はこすると色が落ちると言う事ですがみつろうクリームや柿渋を上から塗ると
コーティングされて色が落ちなくなるのではないか?』という内容でした。
そこで写真にて実験した様子を説明いたします。
こちらが赤松に渋墨を塗ったものです。
右が渋墨を塗って目の細かいペーパで磨いて木工用みつろうクリームを塗布した板です。
左が渋墨を塗った板です。
右の方がペーパーで磨いた分色が薄いです。
右の板(渋墨を塗って目の細かいペーパで磨いて木工用みつろうクリームを塗布した板)を
指でこすると指が汚れると程の色落ちは無いのですが、
白い布で強くこするとこのように感じの色が付着します。
左の板(渋墨を塗った板)を
指でこすると指が汚れると程の色落ちは無いのですが、
白い布で強くこすると右の板よりも強く色が付着します。
布の左が左の板をこすった汚れで、布の右が右の板をこすった汚れです。
ペーパーで表面を磨いてみつろうクリームを塗ると
色の落ちは弱くなりました。
みつろうクリームよりもペーパーで表面を磨くことにより、
渋墨の粒子状の松煙(黒色成分)が落ちることにより
色落ちが弱くなったと思われます。
左の板(渋墨を塗った板)の上に柿渋を塗ります。
写真の右半分に柿渋を塗りました。
一日乾かして、
白い布で強くこすってみました。
布の左が渋墨を塗っただけのもの、
布の右が渋墨を塗ってさらに柿渋を塗ったものです。
若干ですが柿渋を塗ったものの方が色の付着は薄れております。
しかし、
ペーパーで表面を磨いてみつろうクリームで仕上げたもののよりも
色の付着は強いですね。
こんな感じの結果となりました。
皆さん、みつろうクリーム・柿渋・渋墨の塗り方などで
お困りの方はなんなりとご質問ください。
なんなりとお答えいたします^^