水拭きの重要性 【木工用みつろうオイル】
床やテーブルのメンテナンスでお問い合わせあります。
お電話での水シミが気になる言われても、
イメージの共有がしにく聞いててもどのように伝えて良いか返答に困ることがよくあります。
今回は木工用みつろうクリームや木工用みつろうオイルを塗る前に、
日頃から台拭きや雑巾での水拭きの重要性について書きます。
我が家のテーブルは、
無塗装で木工用みつろうクリームやオイルだけで仕上げてます。
写真の中央下にピンクのラインが入ってます。子供たちが絵を描いててはみ出ただと思います。
水でぬらして、
しっかりと絞った台拭きで擦ります。
かなり擦ると水の力で表面に汚れが浮き上がってきて汚れが落ちやすくなります。
重点的に擦ったので、
色味も若干薄くなりましたが、
ほぼ汚れは落ちました。
日頃から台拭きでの水拭きをする事で
汚れがつきにくくなります。
テーブルや床に油分があれば水拭きで、
ある程度の汚れは落とせます。
汚れを落とそうとするとその部分だけ色が落ちて色ムラなどで余計に違和感が出ることがあるのでテーブルや床の掃除は水拭きで十分です。
水拭きを重ねると油分も落ちるので、
こまめに木工用みつろうクリームやオイルなどを塗ることも大切です。
目安としては、
ツヤが落ちた時です。
そこで、
木工用みつろうオイルを塗布します。
塗布した直後です。
結構、ツヤが上がりました。
塗布後30分ほどしたから、
乾拭きしました。
ツヤも先ほどよりは落ち着いて自然な仕上がりになりました。
仕上がって真上からテーブルの様子です。
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#水拭き
10/1より みつろうクリーム、みつろうオイルの価格改正について
みつろうクリームを販売開始したのが、
2010年12月でした。
沢山の方々にご愛用頂きながら、
販売開始から12年目となりました。
開発当初から数えると15年くらいとなります。
先日の展示会等々で商品説明をしていて、
開発当初の事を思い出しながらよく10年以上続く商品になってくれたなと、
思い出しながらお客様とお話ししておりました。
今でも一個一個手作業で注いで、
袋に詰めております。
製法としては12年変わらない事を続けております。
たいへん申し上げにくいことでございますが、
一昨年より容器の価格が高騰しており、原材料の値上げ等により、
従来の価格を維持することが残念ながら困難となってまいりました。
つきましては、
まことに不本意ながら、10月1日より価格改定をさせていただくことになりました。
みつろうクリームの商品のほとんどの商品の価格改定いたします。
改正後の価格について下記のURLに価格表をまとめました。
何卒宜しくお願い致します。
栗の注文材
栗材で200×130ミリで3本注文があったので、製材しました。
220×150の大きめなサイズして、
数日置いといて、
動きを見て再度注文サイズに挽き直しします。
芯を真ん中に入れて製材したので、
3本の丸太を製材しました。
この板は、
3本製材した時にでる辺材でとりました。
3本分の辺材だから、
注文分よりも多くの量になります。
栗材の辺材の厚みを丸太を製材する前から、
決めておきます。
その厚みがとって重要で、
販売しやすい厚みは弊社の得意先によって決まってきます。
またには、
それを度外視して在庫に数年置くつもりで特殊な厚みに製材する時があります。
渋墨
渋墨とは、
柿渋に松煙がはいった古来からの外壁塗料。
この渋墨を外壁に塗布するために、
杉に塗布してみました。
匂いは柿渋の柿の腐敗臭がほんのりしますが、
化学性匂いでないので嫌な感じがなく、
長時間塗布してても苦ではない。
乾くと松煙の黒色が手についたりしますが、
ベタつきも無く施工性も良いと大工さんが言っていた。
渋墨一回塗り
渋墨二回塗り
渋墨三回塗り
左から一回塗り、
二回塗り、三回塗りと並べてみました。
全て三回塗り
この渋墨塗りした板を
弊社の外壁が渋墨塗り仕上げに板張りしてます。
渋墨は
尾山製材ネットショップでも販売してます。
虫喰い楢 床材木取り
長さ2m130×21ミリくらいに、
製材して人工乾燥させた虫喰い楢です。
割れが強く出ているこの原板は、
弾きます。
原板を一枚一枚の状態を見ながら、
長さをカットしてきます。
この2枚の原板の木目を黄色で、
書き入れました。
木目の流れ通りに板が反っていて、
その反りを見てカット位置を決めます。
赤色の線でカットします。
このような綺麗な柾目板もあったりします。
虫喰い跡が沢山あるのもあります。
長さ別に分けながら、
必要数量より多くなるように作ります。
あとは、
床材加工してもらう加工屋さんに持っていくだけです。
出来上がると、
幅や厚みがかなり小さくなるので、
半分くらいの材積になります。
原木を雪の中から掘り出す
天気が緩んだ時に原木を製材する準備をする。
まずは、
リフトを入るスペースを除雪する。
そして、
原木を退けるスペースもリフトが入れるように除雪する。
必要な原木は山桜と胡桃で、
それらの原木を取り出しました。
長さ4m 末口径400ミリ超えの
入手困難な原木が3本ありました。
山桜で長2mものが10本ほどありました。
胡桃は3〜4m末口径300ミリ超えのものが
8本ほどありました。
来週早々に製材してきます。
原木から積み木 完成編
原木から積み木というタイトルで、
知人の知人からお預かりした原木を製材して、
積み木の作製依頼を受けました。
私の役目としては原木を製材して、
乾燥させるということです。
知人からの依頼でできるだけ自然に優しい乾燥方法で、
時間がかかっていいのでという要望でした。
ここまでくる過程をブログの記事にしてました。
まずは、
お預かりした原木を製材したブログの内容です。
製材した材を水中乾燥させました。
その工程をブログでかきました。
約一年くらい前に、
短い原木から製材して、
水中乾燥をして、
天然乾燥をして、
人工乾燥をさせて乾燥材となりました。
その乾燥材を
材の厚みと巾を揃える木取りをしました。
樹種ごとに分けて、
さらにパーツごとに木取りサイズに揃える。
この材に関して、
ほとんど扱ったことがないので、
推測ですが榧(カヤ)でないかと思っています。
この材は、
よく扱っているので、
楢です。
原木を見て判断できました。
この材に関して、
ほとんど扱ったことがないので、
推測ですが椿(ツバキ)でないかと思っています。
その3つの樹種だけで積み木を乾燥材にさせて、
制作しました。
長さをカットして、
面取りしてペーパーで仕上げます。
完成です。
二股の黒柿を製材
長さ70センチくらいの
二股の黒柿の原木を製材。
長さが70センチだと、
台車のヘッドブロックが一つで、
爪が2箇所止めで、
しっかりと固定されてない状況での製材作業です。
製材したあとに、
割れ止めを塗って日光浴させてます。
二股出ない黒柿です。
画像の下部分に、
木が萎んでるのがわかるとおもうのですが、
萎んでところから、
広がってる部分の
継ぎ目が接木の跡です。
結構なレアな部分です。
接木の部分をアップにしました。
まあまあの成果があった黒柿でした。
材木図鑑 樹種の色編
神代欅 茶黒色
神代とは地中に埋まっていた原木が、
川の氾濫や土木工事などで、
地上に出てきた原木を製材した材をそう呼ばれます。
火山灰などの下に埋もれた原木は、
真っ黒な材面となったり、
沼地や川の近くの水気の多い土壌で埋もれたりすると、
茶色や緑色になったりするそうです。
欅
茶色
ヌカ目の欅、
木目が1ミリ以下の目積みの細かいものをヌカ目と呼んでます。
サクサクとして、
彫り物に重宝される材で、
欅だと北陸地方から出る原木はヌカ目がよく出るそうです。
山桜
茶赤色
朴木
緑色
朴木は心材が緑色しています。
生木で製材したときは木の水分もあるので、
本当に鮮やかな緑色をしております。
原木の市場で見ていると、
同じ朴木でも、
生育している土壌にもよるらしいですが、
緑色が鮮やかなものと薄いものがあります。
鮮やかな緑色している原木のほうが高値になりやすいです。
黄肌 黄檗
茶黄色
黄色がつくだけあって、
木の皮をめくった時の樹肌は鮮やかな黄色です。
心材も鮮やかな茶黄色です。
桐
白色
桐ですが、
国産の桐といっても大きく2種類あるそうです。
日本由来の桐と台湾由来の桐とあるそうで、
桐箱屋さんに教えていただいたのですが、
原木の違いなどについて教えてもらったことがありますが、
確かに違います。
材面の仕上がりがバサっくのが台湾由来で、
日本由来のがきりッとした材面になるようです。
画像の桐は台湾由来です。
屋久杉
茶色
赤松
白褐色
カイズカイブキ
ピンク色
材木図鑑 広葉樹 杢編
橅
墨流し杢
木目とは関係なくて、
材面に墨が流れたような模様がでる様です。
一説には、
粘菌や変形菌などの影響ででるということでしたが、こちらの橅の墨流し杢は菌の影響でなかったことは確認しました。
黒柿
縞杢
黒柿かと言えば、
孔雀杢や葡萄杢などの複雑な模様とさらに色味が出てると凄く貴重な材として評価されます。
縞杢ではちょっと物足りない印象を受けてしまいます。
樫
樫杢
とっても硬い材で、
ある程度乾いた状況での比重が、
0.89だったと思います。
かなり重い木でもあります。
樫独特のフツフツとした樫の表情をした楢などをたまにみますが、樫のように重たい木です。
楓
チヂミ杢
チヂミ杢といえば、栃のイメージが強いですが、色んな木にでます。
この楓の両サイドに細かくチヂミ杢が入ってます。説明しないとわかりにいくチヂミ杢は微妙です。木目とは違って光加減でキラキラという輝きがある杢です。
栗
キルト杢 鱗杢
チヂミ杢のように木目とは違う光加減で出る杢です。キルト杢、鱗杢といえば楓のイメージが強いですが、この栗は二股になる手前の鯖杢になる少し元口に近い部分だったと思います。
材木図鑑 広葉樹 同じ樹種編
楢 虎斑
虎斑とは虎の柄のような模様が、
材面にでてるのでそのような表情されてます。
虎斑は柾目にしっかりとでて、
板目に出ないです。
虎斑があるのが楢などの限られた材木に出る杢なので樹種の見極めにも役に立ちます。
楢 鯖杢
魚の鯖のような杢だからその名前です。
木の枝の別れ目にでは杢です。
楢 玉杢 泡杢
欅 柾目 ヌカ目
とても木目が細かくて、
サクサクした材木をヌカ目と呼んでます。
欅でも彫刻などの彫り物や生地に使用する材は、ヌカ目の材木が重宝されます。
神代欅
何百年もの間、地中に埋まってて、
何らかのタイミングで地上に出てきた材木を
神代と名前がつく材木になります。
杉だと神代杉で、欅だと神代欅となります。
樹種や埋まってた土壌などによって、
色が茶色になったり、
黒色になったり、緑色になったり、
製材後の色の変化もして、
とっても神秘的な材木です。
桜 柾目
桜 鳥眼杢
うっすらと玉杢がつぶつぶとあって、
瘤杢というか、
泡杢というか、
鳥眼杢ともら呼びにくいものですが、
色んな杢の名前を使いたくて、
そう表現しました。
原木から積み木 荒木取り編
冬前に水中乾燥を終えて、
日陰で陰干しさせていた材を
お盆前に
含水率を測定。
水中乾燥と天然乾燥で16.5%まで下がりました。
それから、
9月に入ってから、
人工乾燥させました。
含水率は、
10%以下までおとしました。
手押しを掛けて、
荒木取りして、
材の色味や表情を確認。
上から、
樹種ですが、
夏椿??(←自信がありません)、楢、椎??(←自信がありません)
さらに、
作り手さんに届けて、
さらに、
数量を確定させるための木取り。
推定樹種:椎
楢
推定樹種:椎
積み木のピースが何個とれるかを、
割れなどの箇所を見ながら、
大雑把に寸検しました。
wormy wood(製材動画もあります)
市場での明細を見ると
栗と書いてありましたが、
製材してときに柾目に虎斑がでてたので、
ナラです。
栗と楢は樹皮が無いと
意外と見分けが難しく、
間違えて製材して、
香りで樹種の間違えに気がつく時があります。
思い込みで原木を見てたり、
市場の明細を信じ込むと、
間違えたりします。
原木の長さ2.8m 末口径が700ミリ以上が2本。
こちらは2番玉と3番玉の原木です。
1番玉は、
長さ4m末口径が800ミリくらいの
虫喰い跡が丸太の小口の末口と元口まで、
びっしりある原木です。
2番玉と3番玉も同様に虫喰い跡がびっしりで、
まさしく、
Wormy Woodです。
製材後の板材です。
wormy woodを製材してる動画です。