尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

材木図鑑 樹種の色編

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神代欅 茶黒色

神代とは地中に埋まっていた原木が、

川の氾濫や土木工事などで、

地上に出てきた原木を製材した材をそう呼ばれます。

火山灰などの下に埋もれた原木は、

真っ黒な材面となったり、

沼地や川の近くの水気の多い土壌で埋もれたりすると、

茶色や緑色になったりするそうです。

 

 

 

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欅 

茶色

ヌカ目の欅、

木目が1ミリ以下の目積みの細かいものをヌカ目と呼んでます。

サクサクとして、

彫り物に重宝される材で、

欅だと北陸地方から出る原木はヌカ目がよく出るそうです。

 

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山桜

茶赤色

 

 

 

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朴木

緑色

朴木は心材が緑色しています。

生木で製材したときは木の水分もあるので、

本当に鮮やかな緑色をしております。

原木の市場で見ていると、

同じ朴木でも、

生育している土壌にもよるらしいですが、

緑色が鮮やかなものと薄いものがあります。

鮮やかな緑色している原木のほうが高値になりやすいです。

 

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黄肌 黄檗

茶黄色

黄色がつくだけあって、

木の皮をめくった時の樹肌は鮮やかな黄色です。

心材も鮮やかな茶黄色です。

 

 

 

 

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桐 

白色

桐ですが、

国産の桐といっても大きく2種類あるそうです。

日本由来の桐と台湾由来の桐とあるそうで、

桐箱屋さんに教えていただいたのですが、

原木の違いなどについて教えてもらったことがありますが、

確かに違います。

材面の仕上がりがバサっくのが台湾由来で、

日本由来のがきりッとした材面になるようです。

画像の桐は台湾由来です。

 

 

 

 

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屋久

茶色

 

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赤松

白褐色

 

 

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カイズカイブキ

ピンク色