尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

材木の種類【建具屋さん必見】

材木屋でありながら蜜蝋のことばかり書いておりまして、
前から材木屋としてのPRをしなくてはいけないと思いつつ何もしておりませんでした。
そこで、
本日展示会をした様子を先ほど書きました。

先ほどのクイズの答えの
材木の種類ですが5種類です。


材木屋としての知識を披露します。


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先ほどの写真で一番手前が米杉です。
アメリカの木です。
水に強い木で、
外部で使用がされることで
ウッドデッキを作られる人には人気が高い材料です。
杉と名前についておりますが、
国産材で言うとサワラ、ネズコ(黒部桧)などによく似た
木で水には強いのですが軟らかい木です。


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杉です。
日本の杉です。
花粉症の方の天敵です。
杉は日本では北海道以外でほとんど生育しているのが杉です。沖縄県もあまり無いかもしれません。
日本列島は縦長なので東北のほうの杉と鹿児島あたりの杉では、
杉の色合いや年輪のひらき具合が違うのです。
寒い地方は色が茶色くて年輪の間隔が狭くて、暖かい地方はピンクに近い茶色で年輪の間隔が広いのです。
生育した土壌によっても違ったりしますが、
富山県の水の豊富な土壌では杉の赤身が真っ黒だったりします。



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紅松です。
ロシア材(北洋材)です。
今年よりロシア材の丸太の関税が大幅に上がっておりまして、
以前ならかなり安い材料でしたが今では品薄でめったにお目にかかれない材料です。
建具屋さんでは黒塗りの障子や襖の下地材として使うと
塗料ののりがいいのでよく使われております。



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アガヂスです。
インドネシアの木だったと思います。
ガラス戸などに使用される木で塗装の塗りがよい木ですが、
色むらがある木なのでクリアー塗装よりも色を付ける塗装がお勧めです。


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米ヒバです。
アメリカの木です。
日本で言うと青森ヒバとよく似ている材料です。
とても香りの強い木です。いい香りがしますが、
青森ヒバから見ると香りが強くてくどい感じがします。
黄白色でとても綺麗な材です。
アメリカでは香りがある木であまり使われないそうです。
切った木のほとんどが日本に来ると聞きましたが数年前の話なので、
現在では中国にほとんど行ってるかもしれません。



建具屋さん用の展示会ですので柾目引きの材木ばかりです。
材木について質問があればなんなりと答えますので、
どしどし質問下さい。




当社では蜜蝋ワックスも製造しております。

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蜜蝋ワックスも販売しております。
詳細はこちら ⇒ http://mitsurocream.com/