尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

はさ掛け の 続き

先日、はさ掛けについて書きました。

写真で何故はさ掛けをするひつようがあるのか?
どういう効果があるのか?を書く為に書きましたが、
今日まで忘れておりました。すみませんTT


イメージ 1
主に杉を柾目に挽いた板をハサにかけております。
建具屋さんに使っていただくためにこの作業をしております。

木を外に出して乾くのか?と言うと室内で立てかけるのほうが
断ぜん乾きます。

じゃぁなぜ、こんな非効率な事をするかと言うと
木(特に杉)にはアクがありまして雨風に晒す事によって、
アクが流れて木の色合いが均一なり、
木のおごり(癖、曲がりなど)が多少大人しくなるのです。

特に杉は人工乾燥させると
木のツヤが失われアクが木の色を台無しにするのです。


イメージ 2
ハサ掛けした杉です。
柾目の目がまっすぐに通ったとても良い杉です。
5ヶ月くらいはかけており、かなり色が変わっております。



表面を鉋でヒト削りしてみれば
杉の綺麗な表情が表れますよ。



どうぞ^^







イメージ 3
少しアクの強い木でだったのと
かんなの切れが悪いので綺麗には見えませんが、
削った部分の木の色合いが均一なのが理解できると思います。



イメージ 4
このようなハサ掛けした杉に
蜜蝋ワックスを塗った模様です。


このワックスは木の色合いを大事にしたワックスであります。
ハサ掛けをして木の色合いを大事にした木に使うのが最適でありますよ^^


蜜蝋ワックスはこちらで販売しております^^


イメージ 5