天然乾燥について
これは建具材用の杉です。
杉はアクがありハサ掛けをして
天日や雨風を当ててアクを落とします。
これが建具材などの天然乾燥です。
桁・梁・柱などの建築材を天然乾燥するときはは
材積が大きいので外に桟を置いときます。
これが含水率計です。
16.5と表示されておりますが、
これが含水率16.5%であることを表しております。
昨年の10月に挽いて、
7か月間ハサ掛けしました。
天然乾燥でも含水率16.5%くらいまでは下がるんです。
材を横にして桟をして積み上げました。
それで倉庫の中で雨にあてないようにして乾かします。
ちなみにこれが杉の柱・間柱材です。
人工乾燥させた材です。
小口面を見ると真っ黒の◎になってますよね。
杉を人工的に乾かすとこのようにアクが真っ黒になるのです。
これが天然乾燥の杉材です。
これをかんなで削ります。
どうですか?
このピンク色のきれいな杉。
これが天然乾燥させた杉です。
天然乾燥させればみんなこのピンク色に仕上がるかと言えばそうではありません。
元の色が黒色がこのようなピンク色の杉にはなりません。
多少のアクが抜けるだけなのですが、
人工乾燥材のようなアクの強さは抜けます。
意味不明な点が多いブログですが、
天然の良さを少しでも伝わればと思い書きました。
しかし、
こんなことしている製材所は日本にどれくらいあるんだろうか?
天然乾燥の良さを伝えられる製材所になれるように頑張っていきます^^