尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

人工乾燥

 
人工乾燥すると木が死ぬと言われる方もいますが、
木の色が悪くなり油分が落ちすぎるのでパサついたりと
いう事から木が死ぬと言われる方がいます。

木は15㎜くらいの薄い板でも
自然乾燥ですと天候にも左右されますが
 
1ヶ月くらいかからないと含水率20%以下にはなりません。

建具用の杉材は色身と木の油分がとっても重要視されますので
人工乾燥されるにもなかなかの技術が入ります。

 
 
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製材したばかりの杉の柾目材です。
含水率65.5%です。
 
 

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この材料を人工乾燥させます。
全体的には色は茶ピンク色で綺麗です。
黒っぽいスジ少し入っているのが、
木のアク(渋み)です。
 
この木のアクが人工乾燥させるとかなり黒っぽく鮮明に
木全体に出る場合があります。
 
そうならないように温度や湿度を気を配り人工乾燥させます。

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乾燥機止めて室内で
1日2回くらいは含水率チェックします。
4日目で含水率20%になりました。

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6日間、人工乾燥させて
含水率65.5%⇒9.0%までさがりました。

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含水率十%前後で色がそれほど黒くならなかったので一安心です。
木の乾燥に確信から自信になりましたが、
理想を言えばもう少し綺麗に仕上がれれば最高なのですが
納期が決まっていて日数が2週間以上あれば
もっときれいに仕上げれる自信にはなりました。