尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

くるみ油の脅威

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以前から、
くるみ油の脅威について書きたいと思ってました。
今回、米ぬかと蜜蝋ワックスとともにくるみ油について書きました。



1番上の写真:
タモ材を超仕上げで仕上げて、
米ぬか(布に包んで塗りました)とくるみ(布に包んで塗りました)と蜜蝋ワックスで材に塗りました。

2番目の写真:
米ぬかでいくらこすってもなかなか油が出てこなく
材に油がしみこんでいるのか実感がなかったです。
くるみ油は、凄い油でタモ材の色が変わってるのが写真でもわかると思います。

3番目の写真:
蜜蝋ワックスも塗ってみました。

4番目の写真:
右から蜜蝋ワックス2度塗り、蜜蝋ワックス1度塗り、くるみ油、米ぬか油、の順で塗りました。
一番左は無塗装です。
他の塗料と比べ、
くるみ油は材自体の色が少々変化するのです。


あまり、くるみ油の脅威は伝わらなかったと思いますが、
俺は、くるみ油を塗った材のしっとりした色合い(艶)が好きなのです。




ちなみに
くるみ油とは、胡桃の仁から採る油で乾性油の一つ。
リノール酸が約6割、リノレン酸を1割強含む。
リノール酸脂肪酸で、乾燥が遅く皮膜は弱いが黄変し難い性質を持つ。
リノレン酸脂肪酸で、乾燥が速く丈夫な皮膜を作るが強く黄変する。