尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

神代杉

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木材図鑑 神代杉
 
杉は本州・四国・九州に分布する日本を代表する樹種です。
しかし、
神代杉とは、火山の噴火で火山灰や地すべり・川の氾濫で地中に埋もれ、腐らずに半化石化した杉です。約800~2500年程に埋もれていないと、あの色にはなりません。 原木を割った瞬間は卵の黄身の色、その後、青色に変わり、一ヶ月くらいで神さびた灰緑色に変化します。急激に酸素に触れることによって、驚くべき変色するそうです。人工に神代色をつけた杉などが一時で回りましたが色が途中でさめて茶色になるです。
最近はこれだけの綺麗な神代色をした柾目の目の通った神代杉はめったにお目にかかれません。
市場にはほとんどでてないみたいです。
 

秋田県山形県の県境にある鳥海山の2600年前の噴火により地中に埋まっていた杉を掘り出したものが神代杉です。赤身と白身の杉の木が
2600年の間に深い緑色や、濃い茶色に変色し何とも表現しがたい深みのある色をかもし出すようになりました。大変希少且つ貴重なものです。

 
神代は杉だけではなくて、欅・楢など地中に数百年以上に埋まった木が
神代欅・楢などと名前が変わります。これから地域変動などが起こらない限り、
地上には出てこない材料ですのですごい効果で貴重な材です。