尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

木工用蜜蝋ワックスの耐汚性(実験シリーズ)

3ヶ月くらい前から、
木材試験場の方からアドバイスを頂き、
蜜蝋ワックスの耐汚性の試験を試行錯誤して完了しました。



イメージ 1

各マスに左から水・醤油・コーヒー・墨をたらしました。
液体の上にふたをして一時間経過後にふき取り汚れのつき方で耐汚性を比べます。

マスの右上から、他社蜜蝋ワックスをドライヤーで熱を加えながら3回塗り、無塗装、他社蜜蝋ワックス1回塗りです。
マスの右下から、私の蜜蝋ワックス(蜜蝋20%配合)をドライヤーで熱を加えながら3回塗り、私の蜜蝋ワックスをドライヤーで熱を加えながら3回塗り、私の蜜蝋ワックス(蜜蝋20%配合)1回塗り、私の蜜蝋ワックス1回塗り、左上のマスは何も実験はしていないです。


イメージ 2

1時間経過後、右側の上下4マスは蜜蝋ワックスをドライヤーで熱を加えて3回塗りのと無塗装のものです。
写真で見ると3回塗りはみんな汚れはついてないように見えますが若干墨の汚れはついております。
無塗装は墨、醤油、コーヒーが完全にしみこんでいる様子がわかります。
他社製品と比較しても同等の対汚性をしております。




イメージ 3

1時間経過後、左側の上下3マスは蜜蝋ワックス1回塗りのと左上のマスは何も実験はしていないです。
蜜蝋ワックス1回塗りの各マスは写真で見てわかると思いますが墨は少ししみこんでおります。
他社製品と比較しても同等の耐汚性をしております。



結論として、
蜜蝋ワックスの塗り方のコツとしてはドライヤーなどで熱を加えながら塗ると蜜蝋が溶けてより浸透して汚れがつきにくくなります。蜜蝋の割合を多くしてもあまり大差が無いようです。
他社製品と比較しても塗り方を同じならば等々の耐汚性をしております。