尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

RetRe2017 新作

RetRe2017 新作
・木片で作るマグネット(胡桃虫喰い楢
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・壁掛け時計 四角/丸(胡桃虫喰い楢
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・虫喰いの時計スタンド
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・虫喰いのフォトフレーム
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上記の4商品を新作しております。マグネットと壁掛け時計は虫喰い楢のみでしたが今回新たに3樹種(胡桃)を増やしました。
虫喰いの時計スタンドは壁掛け時計を床置きするためのスタンドとして作りました。
従来の虫喰いの壁掛けミラーをフォトフレームの仕様に変更しました。

 
3樹種を追加した背景としては、
富山県の森林面積の約6割は天然林で、そのうち65%ほどが広葉樹。
(国産広葉樹は森林面積の約3割を占めております。)

しかし、
伐採された広葉樹の行先は、パルプの原料やバイオマス燃料が大半の行先であり、富山県内の原木市で、ほとんど見ることは無い。
そこで、森林組合の土場やチップ工場の土場を回り広葉樹の原木を集めてきます。
市場に出ない原木を直接見て仕入れます。

虫喰い楢と向き合ってきた経験値により原木を見るだけで、製材して乾燥後の材として価値があるかを判断できようになってきました。
材木屋としての目利きの部分と製材・乾燥技術により、
今回は、国産広葉樹の多様性を伝えたくて虫喰い楢以外に富山県産3種類の広葉樹の胡桃RetReとして製品にしました。
 
 
サクラ亜属(バラ科

サクラ亜属で日本に自生するものとしては5から7種類ほどが認められており、これらの変性や交雑などから数十種類の自生種が存在する。
木材の業界ではカンバなどをカバサクラとして取り扱いますが、カンバはカバノキ科でまったく違った材です。

 
:カエデ属(ムロクジ科)
とはムクロジ科カエデ属の木の総称。

全世界ではおおよそ128種存在し、大半が北半球で南半球には1種るのみが存在する。
ちなみにメープルシロップの原料になるはサトウカエデという樹種です。

 

胡桃クルミ属(クルミ科)
クルミとはクルミクルミ属の落葉高木の総称。
木材としては、日本国内でも「ウォールナット」という名称で扱われる。北アメリカやカナダで産出されており、チークやマホガニーと共に世界三大銘木の一つに数えられる。日本に自生している胡桃の大半は鬼胡桃です。