尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

職人さんからも木工用みつろうクリーム

木工用みつろうクリームを販売し始める前に
家具職人さんに木工用みつろうクリームの使い心地を聞くために
営業かねて数軒回ってみた。

すると、
自然塗料はクレームが多いので、
ウレタン塗料を使っているという方が多かった。

その理由を詳しく教えていただくと
十年前に自然塗料のブームがあって、
自然塗料に切り替えたがそののち輪染みになるとかで
テーブル天板の削り直しなどのクレームが
たくさん来てこりごりだということでした。



ですから、
木工用みつろうクリームを販売するにあたって、
職人さんに営業をすることをやめることにしました。

一般の方に向けて販売することを考えたことが
良かったのか時代が追いついてきたのか一般の方には
ある程度受けてきました。



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娘と木工用みつろうクリームを塗ったりする。

子供でも簡単に塗れるということと
安全性も高いのでといろんな要因があるとは思います。

しかし、
定期的な塗り重ねが必要なので、
メンテナンス意識がない方が使用すると
どうしても輪染みになったりという問題も生じてきます。

それを含めて経年変化を楽しめる方でないと
ウレタン塗料にされたほうがいいですよと答える時があります。


そんなスタンスの木工用みつろうクリームですが、
昨年あたりから
家具職人さんや大工職人さんや家具の販売店からの要望がよく出てきました。
職人さんからの問い合わせだと否定的な話から進める。
それでもよかったら使ってくださいと言わないと
職人さんがクレームになる商品を納めるのは申し訳ないので、
しっかりとお話ししてから進めております。

そんな職人さんから話を聞くと
木工用みつろうクリームを使用してからのご注文が多い。
使用してとっても良かったということだったらり、
自然塗料をいろいろ使用して木工用みつろうクリームにただりついたとかという
職人さんにも求められるようになってきたんだと実感する。

木工用みつろうクリームを求めてる職人さんに話を聞くと
ウレタン塗料は使わないといわれることが多い。
その職人さんに頼むお客さん自体がウレタン塗料や自然塗料を区別して、
頼んでいるようだ。
やはり、
一般の方自体が塗料を考えて職人さんを選んでいるのかもしれません。
経年変化を楽しめて、
メンテナンスを楽しめる時代も遠くないのだなぁと実感しました。

木工用みつろうクリームのこだわりを書くときりがないし、
製造元のこだわりなんてそれほど伝わらなくても、
使い手がそのこだわりに気が付き選んでもらえるということのほうが
時間もかかるがとっても大事なことなんだと
改めて気が付いた。

使い手に継続して選んでいただくために
素材にこだわり手を抜かずに作ることがとっても大事なんだと
時間の経過とともに改めて感じた。

コツコツ精進いたします。












尾山製材:http://mitsurocream.com/