尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

間伐材

大学生から間伐材についての現状について教えてほしいとメールが入ってきました。

嫁にこんなメールが入ってきて俺は間伐材と言う表現が大嫌いだと言うと
あんたに間伐材と言うと嫌がられるのは私以外の誰も知らないよと言われる。

そうだ公言してないのだから誰も知らないのだ。

ということで、
なぜ間伐材と言う表現が嫌いなのかを書きます。
 
間伐されている材だから安価だと言う考えの方が多くいられる。
たしかに小径木の間伐された木は利用価値がないと言うことで
市場に出すにも運送費がかかり山に放置される材もあります。

 
 
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こんな感じで運よく市場に出てくる間伐材を材木屋が材木として購入したとします。

安価な間伐材だろうが購入して材木屋に入ってきた時点で商品(木)となります。
たとえだだでもらってきた間伐材でも運搬したり製材すればそれなりの経費がかかります。
そうなるとそういった経費分だけに材木の価格なり加算されます。



 
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間伐材であっても木と言う価値のある木と言うことをしっかりとわかった上で
そういった表現方法を使って欲しいものです。
 
最後に間伐材が嫌いなわけではありません。
山を整備する中で間伐する作業から出る材を間伐材となります。
山の木を育てるために間伐はとっても必要な作業です。
間伐材が嫌いなわけではないのです。

ただ材木屋に間伐材で家を建てたいとか間伐材を欲しい的なことを言う
材木屋に対しての間伐材についての言われる表現が嫌いなのです。