尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

栃(無垢の一枚板)の動画

長さ2m×巾600-780ミリ×65ミリの栃の板です。
テーブルの天板に最適な大きさです。
いい感じのチジミ杢もでております。
 
 
 
 
栃はトチノキトチノキ属の落葉広葉樹です。
日本では東日本を中心に分布、中でも東北地方に顕著に見られる。水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育つ。谷間では、より低い標高から出現することもある。
巨木になるものが多いので、昔はくり抜いて臼作るのにもよく使われたが、最近は乱伐が原因で産出量が減り、主にテーブルなどに使用される。木質は芯が黄金がかった黄色で、周辺は白色調。光沢が乱反射するようなチジミ杢が出るのが特徴です。
比較的乾燥しにくい木材であるが、乾燥が進むと割れやすいのが欠点であるが、21世紀頃にはじ銘木級の高価な木材となっている。
種子は栃の実として渋抜きして食用になる。同様に渋抜きして食用になり長期間流水に浸す、大量の灰汁で煮るなど高度な技術が必要で手間がかかるが、かつては米がほとんど取れない山村ではヒエやドングリと共に主食の大きな一角を成し、常食しない地域でも飢餓の際の食料(飢救作物)として重宝された。そのために森林の伐採の時にもトチノキは切り残す慣習を持つ地域もあった。また、各地に残る栃谷や栃ノ谷などの地名も、食用植物として重視されていたことの証拠と言えよう。現在では、渋抜きしたものをもち米と共についた栃餅(とちもち)などとしてあちこちの土産物になっている。保存もきくので、天井裏に備蓄しておく民家もあった。積雪量が多く、稲作が難しい中部地方の山岳地帯では、盛んにトチの実の採取、保存が行われていた。