尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

蜜蝋ワックスの成分分析

こんばんわ^^

私の手作りしている蜜蝋ワックスについて、
いろいろ勉強していくうちに油について疑問が出ました。


油を製油する際に圧搾によって絞る方法と、
溶剤を混ぜんより油を絞るほうとがあります。

クルミ油の精製を自分でしたことで、
油の精製について調べた事で疑問が生じたのです。

大量に油を絞ろうとすると溶剤を使った方法を選択せざるえないので、
その時に油に溶剤が混ざっているのでは???と心配になりまして、
そういったことで蜜蝋ワックスの成分分析をしてもらいました。


今日、その結果が出ました。
『人工的な有機溶剤は検出されませんでした。』との事で一安心です。
ただ、
『揮発性の有機成分が多数検出されました。さらに分析すると、
揮発性有機成分はヒバ油に由来しており、その主成分はツヨプセンという
ヒバに含まれる天然成分であり、その他含まれている揮発性成分も元々ヒバに含
まれていた天然成分から出るものです。』


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革・竹製品用蜜蝋ワックス(原料:椿油・菜種油・蜜蝋)
有機溶剤などまったく含まれていないワックスです。




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木工用蜜蝋ワックス(原料:菜種油・亜麻仁油・蜜蝋・椿油・ヒバ油)
人工的な有機溶剤はまったく含まれてないのですが、
天然の揮発性有機成分(ヒバ油)が含まれております。




ヒバ油は、主成分のツヨプセンは防虫効果があるものとヒノキチオール・βドラブリン・カンバクロールなど非常に強い抗菌効果を持つフェノール系酸性油と構成されるため、カビや細菌を寄せつけず、ダニには忌避効果、また消臭・脱臭効果もあるといわれています。

そういった天然成分の揮発性有機成分が含まれているが、
人工的な有機溶剤は検出されませんで良かったよかったです。