尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

スポルテッドウッド

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富山県産楢です。

丸太に菌が回ると墨の掛かった模様がはいる。これがスポルテッドウッドとも呼ばれています。


現状ではあまり市場に出回ってない材木です。

この材木を意図的に墨をコントロール出来ないかと模索してます。


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製材後に材を桟積みせずに重ねて置いておくと材木から水が出たり乾きにくい環境を作ると菌が回ります。


製材後2週間ほど置いたら菌が回ってます。


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その菌をめくると墨の模様が出る場合出ない場合があります。

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黒柿のような墨の模様になりましたがこんに上手はいきません。
木の切る時期や木の含水率が微妙に左右されるのではと感じています。

自然をコントロールするとこは難しい。
そこから学ぶべきことは沢山あり、先人が木の切り時期が悪いと虫が入ったりすると言う意味が菌が回りやすい時期でもありこういう事なんだと理解できました。

こういうことは体験しないとわからないから数年かかりました。まだまだコントロールしきれてはいませんがなんとなく丸太を仕入れるときには役には立っています。



尾山製材:http://mitsurocream.com/