尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

 
木材図鑑 檜
 
一般の方でもヒノキは木材と認識度が高い木であります。
富山県ではほとんど自生していない木であります。
なぜかと水が多い土壌なので育ち難く、
害虫などで木が枯れてしまうと聞きました。
ですから、
富山の山ではほとんど桧が生えておりません。
 
桧の分布地は、福島県東南部以南の本州・四国・九州。
造林木は尾鷲・吉野・天竜・和歌山などが有名。
天然木は木曽・高野山高知県南部が有名です。
 
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土台用(家の基礎部分)に使用される桧の角材です。
富山県は北洋材(ロシア材)の輸入量がとても多く土台は
ロシアの落葉が良く使われておりましたが、
近年、ロシア材に高額な関税率を掛けられているために
全国市場にはほとんどでまわらなくなっております。
(富山ではまだ流通しております。)
落葉のかわりに桧が富山で育たないにも関わらず、
流通の進歩により3年ほど前から土台材として
良く使われるようになっています。

イメージ 2
上小無節材の桧です。
上小無節材とは、
上小(ジョウコウ)とは小さい節と
無節の材ということです。
ちなみに、建築材で1等材といわれるものは
節のある材です。先程の土台用のものなどは1等材です。

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ヒノキは木曽五木のひとつとしてあり木曽地方がもっとも有名な産地であり
その木曽ヒノキです。
建具用の柾目が通ったとても木目が密な材です。
上の2枚の写真とは比べ物にならないくらいの
高価な材です。

木材図鑑 檜