尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

欅の乾燥について

 
3年以上在庫である欅の含水率を
計ったら35%でした。
欅を人工的に乾かすとどうなるのだろうかと思って、
乾かしてみました。
 
針葉樹の乾燥についてはかなりの自信を持っておりますが、
広葉樹を乾燥させたことが無いので一度、試してみたかったのです。
 
 
10枚くらいの欅を乾燥させました。
低温(50度前後)で3週間乾燥させて
含水率が40%⇒20%以下に乾燥させました。
 
 
 
欅を人工的に乾燥させたらこんなにも曲がりました。
ほとんど動いてない欅もありましたが、
この材はシラタの多い欅だったのでシラタ部分が
縮んで木が動いたのだろうと思います。
イメージ 1
 

イメージ 2
横から見るとベコベコになっているのがわかるでしょう。
 
今回の欅を乾燥させてみて
すごい勉強になりました。
半分以上の欅が使い物にならなくなるかもという気持ちで
ドキドキしていましたが、
写真のようなベコベコに曲がった材は3枚ほどで
ほとんど曲がらなかったのが7枚でした。
曲がった材は乾燥機に入れる前から
癖がありそうな材だったので、
乾かす前にある程度の予測ができると自信になりました。
 
木を乾かすのはやはり難しいですなぁ。