尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

材木屋の仕事について考えてみた


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先日、富山県産の楢の丸太を製材して、
フローリング用にと桟積みしました。
 
特に注文が入っているわけではないのですが、
売り先の無い状況で丸太を製材して乾かしております。
販売するには数か月後となる材料です。
今時ってこんなことしている業界があるだろうか?と思われる方も多いと思います。
でも、まだこんなことをしている材木屋がここにはいます。
というか
富山県産の木を仕入れて製材して乾燥させて販売しないと
これからの材木屋の未来はないのではと常々考えるようになってきました。

また、少し話はそれますが、
材木屋って意外と一般の方からどういった職業かわからない面が多い職業であります。
私も一般の方から仕事内容を聞かれて答えるのが
面倒だと感じるので、
自分の整理のためにブログで書いてみようと思いました。
 
 
材木屋について、
丸太を製材する。→賃挽き業者
銘木を仕入れて製材をして販売する→銘木屋・材木屋
丸太を仕入れして製材したものを業者に販売する→材木屋・製材業者
材木を仕入れて建築業者や木工業者へ販売する→材木屋・建材屋
丸太から製材して家を建てる→建築業者・製材業者
 
まだいろんな分類に分かれると思いますが、
私の頭に出てきた材木屋の分類です。
 
 
わかりやすく説明しても一般の方には理解しがたい業種です。
なんでだろうと考えると周りにそういった仕事をしている方が少ないからだと思います。
今ではかなりレアな業種です。
貴重な業界ですからいろんな方に知ってもらわないと今後ますますいなくなっていく業界です。
 
そんな危機感から数年前に変な動画を作りました。
 
木を運ぶことも材木屋のとっても大切な仕事です。
ユニックで下すこともできますが、
基本は手おろしだと思っています。
 
 
先日、女性の木工職人さんに頼まれて、
材木を引き取りにいってその方の倉庫まで運ぶ仕事をしてきました。
 
肩に材木を担いでトラックに載せて
荷台に目一杯材木を積み上げます。
それを、
指定されたスペースに下す。
 
文字で書くとただそれだけですが、
結構、考えて作業をしないとロスが出たりする作業です。
 
それを当たり前にしていたら、
尾山さん、材木屋になったほうがいいんじゃないですか?と
木工職人さんに言われました。
そういった側面を見せる機会がなかったから材木を運ぶプロという認識が無かったんでしょうね。
 
私は高校生のころに半年ほど家業の手伝いをしているので、
しっかりした材木を運ぶ基礎は根付いております。
 
材木についても針葉樹から広葉樹まで結構な樹種を把握しているつもりです。
当然、扱ったことない樹種もあります。
 
みつろうクリームRetReの方面から私を知る方には、
材木屋感はなかったりもすると思います。
でも、
根柢は材木屋です。
たぶん、この先ずっと材木屋で、
みつろうクリームRetReも材木屋だからの商品だと思っています。
材木屋を継続させる為の商品だとおもっいています。
いろんな業態が淘汰されていますが、
レアな業種だからこそ仕事に誇りを持って取り組んでます。
 
 








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