尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

栗と楢のフローリング(製材編)

 
県産の広葉樹でフローリングを作りたいと思いながらも
なかなか踏み切れずにいました。
 
知人から床を虫喰い楢で張りたいと相談を頂きました。
 
そこで踏ん切りをつける事が出来ました。
打ち合わせを重ねると
虫喰いでは上手くないので、
虫穴の無い板でという事で
栗でフローリングをすることになりました。
 
 
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栗の丸太を仕入れましたが、
この時は栗だと思った丸太が、
製材して3本がミズナラだと言う事が判明するのであります。

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製材をする前にどう製材するかを
糸を貼ってノコを入れる場所を決めます。

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この丸太が栗だと思ったミズナラです。
120ミリくらいの厚みに挽いてから
120
ミリ×18ミリの板に製材し直します。

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厚み120ミリの板です。

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120ミリの板を厚み18ミリに製材しております。

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フローリング用に挽きたての栗と楢です。

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栗と楢と虫喰い楢に仕分けをして、
今から割れなどの状況を確認しながら一枚一枚選別します。
 

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ミズナラの柾目方向に出る虎杢です。
虎杢は必ず出るわけでないので、
これだけたくさんの虎杢はなかなか出ません。

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富山県産の栗です。
 

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富山県の虫喰い楢です。
今では無垢1枚物のフローリングを目にすることが無くなり、
たいていは無垢でも200300ミリのつないである物が多くなってきて
地域の広葉樹でそんなフローリングを作りたくて
虫喰い楢でやりたいと思っていましたが
好みの激しい材料です。
 
男のロマンを感じるフローリングを追い求めたいと思います。
 
尾山製材