尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

欅を挽きました。

いつもみつろうクリームのお話ばかりしておりますが、
たまには本業のことも書きます。

一般の方にはめったにお目にすることの無い製材の様子です。

先日、
お客さんの大工さんから欅を引いてくれないかと話が来ました。


長さが8mくらいで末の直径80センチ以上でした。
家の庭に植えられていた欅だそうで、

私の住んでいる地域では
家の庭に植えられている木をカイニョの木といわれます。
私もカイニョかカイニョウかなんとなくのニュアンスでその言葉を使っております。
カイニョの木は山の木と比べて年輪が太っているのと
家の人が釘が入っていたりするので我々製材業をしているものは
挽きくない木であります。

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木には根元を元といい、木の上を末といいます。
木の直径をあらわす時は末(上)の直径をいいます。
この欅は元(根元)から末(上)までの長さが8mあったのですが、
8mくらいのところが二股に広がっていたのと
若干曲がっていたので製材するのに不都合だったので、
元(根元)から6m位で一度きりました。
末の直径で80センチくらいありました。


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これが製材機です。
最長で12m、直径1.2m位の木は製材できます。
この欅は切り倒されてから3年くらい経っていて
4トン車で運ばれてきました。
切り倒した方が持ってきたのでいろいろ聞いていたら、
切り倒した時は4トン車でどうにか運べるくらいの重さだったが
3年経過した今は3トンくらいじゃないかなぁと言っていました。



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丸太を見ていたら枝や瘤みたいなものが多くて
節が多いと思っていたのですが、想像よりもはるかに使い物になりそうな欅でした。
カイニョの木ですから目は粗いですけどね。

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この欅は切り倒されてから3年経過してて
木のシラタ部分が腐っていたので木の外側がボコボコになっているのがわかると思います。


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画面の欅の左のほうの下のほうに玉杢というか
こぶ杢というのかわかりませんがかわった杢が出ていました。



こんな大きな欅を挽くことはめったに無いので
かなりの緊張感がありました。




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欅にも相性抜群のみつろうクリームもよろしくお願いいたします。

尾山製材:http://mitsurocream.com/