尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

蛭谷和紙

わが町の伝統工芸品である蛭谷和紙(びるだんわし)を紹介いたします。

現在では、若い青年が一人で手作業でこの伝統工芸品を守っております。
昨日、工房に行って和紙を買って来ました。

全国的に見ても手作業で一人で和紙を作っているところは少ないらしく、
材料を山に採りに行って(いくらかは五箇山から仕入れているらしい)、
蒔きでその材料を煮たりして手作業で和紙を作っているそうです。
現在では、ほとんど和紙の産地では機械化で作業をしているそうです。

富山県には3つの和紙をつくるところがあります。
3つの産地が五箇山、八尾、朝日町蛭谷です。

五箇山(合掌造り:世界遺産)、八尾(おわら風の盆)は
観光の町で名前が通っていると思いますが、
蛭谷和紙は観光で人が沢山集まらなく、
月の収入も生活できるものではないそうです。

そろそろ、どこかに就職をして安定的な収入がないと生活できないといってました。
仕事が終わってから和紙を作るということでした。

イメージ 1

メモ帳、うちわ、のし袋、ひもなどです。すべて手作業で作っています。
うちわの芯の竹はちがいますが・・・
イメージ 2

正面の光の前にあるのも和紙で作ったそうです。

イメージ 3

和紙の中にいろいろなものをいてれすいたみたいです。
中に何を入れたかは忘れましたすみません。杉の皮やあとなんだったかなぁ・・・???


2年連続で富山県の伝統工芸部門で優秀賞を取っているくらいのすばらしい作家なのですが、
収入が少ないと生活もできなく、このようなすばらしい技術が失われてくと考えたら悔しいのですが、
自分が協力できることも微々たる物でありますからとっても悔しいです。

先日アップした建具屋さんの技術もそうなのですけど
どんなにすばらしい技術でも需要がないと継続されていかないのが悲しい現実であります。