尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

虫喰い楢の挽き板

挽き板ってごぞんじでしょうか?

突き板はよく耳にします。
2ミリ以下の厚みにスライスした板を突き板と呼んでます。


そして、
挽き板とは突き板よりも厚く板で、
3ミリ以上の板となります。
鋸で挽くので挽き板と呼んでます。


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突き板はロスが無くスライスするのに対して、挽き板で4ミリを作るのに5ミリで挽いて1ミリをプラナーで落とす。挽くのに3ミリくらい鋸でひいておが屑となるので4ミリロスになる。4ミリとるのに4ミリがおが屑となる。


当然、突き板よりも単価は跳ね上がると思いますが、

挽き板の流通価格なんて全くわからずに挑戦しています。
最近知りましたが突き板の単価は平方メートル単価です。

一般的な材木単価は立方メートル単価であり、石単価などや場合によって、
坪単価となりとっても複雑な計算になります。

数字に強くなければ材木屋は務まりません。




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虫喰い楢の活用してもらうために突き板や挽き板を模索しております。
そこで、
挽き板の要望を頂いたので挑戦しました。




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乾燥しきっている虫喰い楢の辺材があったので挽き板5ミリに挽きました。







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かなり動きが出ると思いましたが、

それほどでなく意外と真っ直ぐになっています。

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30枚ほど挽きました。

動きが出てくるので積み上げて重りを載せて動かないようにしました。

どんな展開になるは、
全くわかりませんがこの素材をたくさんの方々に知ってもらうために材木屋としての挑戦として取り組んでおります。





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