尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

釜石市へ炊き出しに行ってきました。

6/14-15に朝日町商工会青年部有志一同で
岩手県釜石市へ豚汁の炊き出しに行ってきました。
 
 
出発前に商工会の前で出陣式前の写真です。
雨が降りやんで出発そうそう縁起の良い感じです。
 
釜石市まで片道10時間ほどで、
14日は北上市で1泊して、
15日のお昼に炊き出しをして
帰ってきました。
 
前日の夜に青年部で豚汁の具材を切り、
200人前の用意をして準備は完璧です。
 
15日10時くらいに到着しました。
避難場所の釜石市民体育館です。
北九州市役所の方々が交替でお世話をされておりました。
青年部活動で飲食を販売したりなどの露店も行うので、
10分ほどでこのような準備は完了しました。
11時くらいには豚汁は完成しておりました。
 
豚汁作りの様子です。
 
豚汁完成です。
豚汁を配っております。
1時くらいには豚汁を配って片付けまで終了しました。
 
お昼時間帯で、お年寄りの方が多かったのですが、
日常は汁物はインスタントがほとんどで、
手作りの豚汁はとっても喜ばれました。
 
 
炊き出しや場所などは災害があった地域などと感じることのないくらい
普通の生活に戻っておりました。
コンビニやスタンドも通常に営業しておりました。
 
 
 
炊き出しが終了したので、
釜石市の商工会議所の職員の方に
被災地域を案内いただきました。
 
 
市役所・銀行などがある釜石市の中心部の地域です。
釜石駅よりも海岸部に500Mくらい行った場所です。
 
 
釜石市の中心部の地域です。
右の建物が商工会議所のビルです。
二階の天井くらいまで水が上がっていたみたいです。
 
商工会議所中を案内いただきました。
 
会議所の内の2階にある時計です。
地震が発生した時刻に時計が止まったそうです。
時計の時刻9時くらいの位置に壁に黒い線がありますが、
そこまで水が来たそうです。
 
この時計も会議所内の時計ですが、
津波にのまれて時刻に止まったそうです。
 
 
会議所の屋上からの写真です。
左手200Mくらい行ったところが海岸部分です。
 
海水浴場付近がすごい被害が大きい場所と言う事で、
会議所の職員の方に連れて行っていただきました。
 
交通規制もなく入ることはできました。
しかし、このような道ですが、
道路は優先的に処理を勧められていて
3月末くらいには道は整備されていたということでした。
 
海水浴の地域です。
左奥からの松林だったのですが、
御覧のとおり木がこのような倒れ方をするのかと
津波の恐ろしさを実感しました。
 
 
 
海水浴場から山手を見た写真です。
住宅がびっしり建っていたような基礎が沢山有りました。
一面、津波にのみ込まれて更地のような状態となっておりました。
 
 
炊き出しして避難者の方々は体育館での不自由な大変な生活で
いつ日常に戻れるかもわからない状態にもかかわらず、
私たちの炊き出しに対しても温かく感謝の言葉を
頂きこちらが勇気づけられて帰ってきました。
 
震災から3か月が経過しても、
このような現状を写真でなくて自分自身の眼で見たことで
改めて、一生懸命日々を生きると言う事を痛感しました。