スポルテッドブナを製材
墨の流れた材面の材木をスポルテッドウッドと呼ばれたりしております。
最近ではヨーロッパの方では橅(ブナ)=ビーチの原木を土の中に埋めて数年後に製材するとスポルテッド模様が材面に広がった材をトリフビーチと呼んで流通させてます。
昨年、長野県の国有林からで橅(ブナ)の原木を四割にしていた材を製材し直しました。
一面を挽き直しして、
厚み75ミリで挽くと材面は、
墨の流れた模様が広がってました。
この橅(ブナ)を注文で挽き直ししてたら、
発注先には状態が悪くてと出せない材でしたと
謝りの連絡を入れました。
ウチとしてはこのような材木を欲しがるお客様が多少は居るので、注文の指示を止めて挽き直しして75ミリ厚板にして在庫にしました。
山桜でRe:ful の木製ボディの製作【尾山製材】
山桜を原木から製材して、
Re:ful の木製ボディの製作のお手伝いをしております。
このトヨトミさんの動画に私が出演させていただいております。
先日、山桜を製材して木地の状況にしているブログを書きました。
これが素材を乾燥させて、
荒挽きして木地として製作させていただいております。
スポルテッドオーク
国産楢材をスポルテッドオークに出来ないかと一年位かけて思考錯誤しながら仕込みました。
2回ほどプレーナーを掛けた状態です。
なかなか面白い表情がでました。
こんな感じに仕上がりました。
スポルテッドオークと呼んでも過言がなく仕上がったと思います。
このスポルテッド材を
意図的につくるのに三年くらい掛けて、
どうにか形に出来ましたが、
まだまだ思考錯誤が続きますが、
これからも精進いたします。
木工用みつろうオイルの酸化値について
食用油の酸化値を簡易的な測定できる検査紙があります。
木工用みつろうオイルを開発時の
サンプルで酸化値を測定しました。
黄色の油は三年経過した菜種油。
試験紙が濃い紫色だと酸化値は基準より高く、酸化をしてるという色です。
木工用みつろうオイルの横の試験紙は、
薄い紫色で、若干酸化は進行してるが、
問題無いレベルです。
試験に使用した木工用みつろうオイルは
製造してから、
三年は経過しています。
油臭さは有るが、
問題無いレベルの酸化値だったので、
驚きの結果でした。
乾燥機から広葉樹を出す
長野県産タモ 乾燥材
長さ2m 厚み35mm 片耳付き
国有林のタモで目詰まってます。
長野県産胡桃 乾燥材
長さ2m 厚み35mm.45mm 片耳付き
長野県産栗 乾燥材
長さ2m 厚み35mm.45mm 片耳付き
目詰まってます。
乾燥機から、
出して倉庫に移す。
そして、
側面にチョークで樹種を記載します。
バラの咲いた白樫を製材
長さ3.2m 末口径650ミリの
白樫を製材しました。
想像以上の表情でした。
製材前の原木を末口からの画像です。
ミズナラ 長さ5m Φ450mm
国産ミズナラ
長さ5m Φ450mm
末口が三股になってる。
元口から見ると、
真っ直ぐに見えますが、
原木はどうしても真っ直ぐではなってない。
末口と元口にピンで付いたような虫喰いあとがあります。
小口に輪っか状にシミがはいっているので、
製材すると虫喰いが赤身にも入っているのではと推測して、長さをなるべく切らずに5mカウンター材を製材する事にしました。
こう見ると通りは通ってるように見える。
しかし、どちらかには腹上がってます。
輪っか状にのシミが部分に虫喰い跡がすごい沢山入ってます。
虫喰い材を製材してる経験値によって、
原木の小口を見て材面を想像できるので、
どんな材厚を製材するかを判断出来るのです。
この輪っか状のシミが出ていて、
ピンが有ると虫喰い跡が材面に出る可能性が高いです。
国産胡桃の原木から製材品
胡桃の原木です。
シラタが割と厚い胡桃。
シラタが薄めの胡桃。
直径が同じでも製材品の取れ高が全然違います。
この様な厚みの材に製材します。
その時の挽き初めなどで、
もう少し薄め板を取ります。
辺材からの次に製材する厚みをイメージして、原木から製材品をイメージします。
これが製材品にした胡桃材です。
その製材品を取った辺材も残ります。
何か有効利用をしたいのですが、
お客様がいないと端材となります。
いらない方からは端材となりますが、
欲しい方には宝物です。
この宝物を溜めすぎるとゴミ屋敷になりますのでその塩梅が難しい仕事です。
素材を提供する職の悩ましいところです。