尾山製材日記

富山県と新潟県の県境の朝日町で材木屋を営みながら、みつろうクリームなども製造しております。

虫喰い楢の木取り

虫喰い楢材を乾燥させた材の

表情がとっても分かりにくいのです。

 

f:id:oyamaseizai:20201203122528j:image

この材の表情を伝えるのに

長さを切って割れの深さや表情を小口面で確認します。

 

f:id:oyamaseizai:20201203122705j:image

 

 

それから表面を削って表情を確認します。

 

 

f:id:oyamaseizai:20201203122755j:image

 

墨流し杢でない虫喰い楢材ですが、

この表情を好む方もおられます。

 

 

手を掛けないとやり取り出来ない材料です。

 

 

 

神代欅を製材

地下から出土した神代欅。


砂や砂利をしっかりと洗い流してたらほんのりと磯の香りがだだよってました。

 

f:id:oyamaseizai:20201127181021j:image

 

f:id:oyamaseizai:20201127181047j:image

 

しっかりと洗い流していよいよ製材。

 

f:id:oyamaseizai:20201127181134j:image

 

神代欅を製材すると
製材直後はこのように茶色です。

 


神代欅を製材

 

神代欅の製材している動画です。

 

 

f:id:oyamaseizai:20201127181155j:image

時間が経過するとこのような色に変色します。

埋まってる土壌などで、

色の出かたが黒が強かったり、

茶色ぽかったりと不思議な木です。

 

 

f:id:oyamaseizai:20201127181436j:image

改めて芯割れの部分を製材で外しました。

f:id:oyamaseizai:20201127181451j:image

桟積みして当分は薄暗い倉庫の奥深くで乾かしながら保管します。

 

 

 

 

 

 

ミズナラ 薪 焚きつけ/焚火用 販売開始しました

ミズナラ 薪 (焚火用・焚き付け用) 袋詰め(約25キロ)を販売開始しました。

 

国産ミズナラを製材して、

乾燥させて木取した時に出た端材を袋詰めしました。

 


虫喰い楢(オーク)の製材【尾山製材】

 

重量は約25キロです。
袋サイズが高さ55センチくらいで袋の直径33センチくらいです。

 

f:id:oyamaseizai:20201126144935j:plain

 

f:id:oyamaseizai:20201126144959j:plain



 

含水率は20%以下に乾燥させたミズナラ材です。


焚火用・焚き付け用くらいにカットしてあります。
詰め込んでるだけですので、いろんなサイスの材です。


 

詳しくは下記の販売ページをご覧ください。

 

mitsurocream.com

虫喰い楢 検品

f:id:oyamaseizai:20201028173346j:image

 

虫喰い楢を検品してます。

今回検品してるのは、

意図的に墨流し杢を出すことに挑戦した材木たちです。

 

f:id:oyamaseizai:20201028173500j:image

この状態で皆様に伝わるかわかりませんが、

私的には大成功です。

 

f:id:oyamaseizai:20201028173533j:image

数年前から挑戦してます。
今までで一番上手く出来ました。

 

f:id:oyamaseizai:20201028173549j:image 

でも、

気温や湿度や材木や粘菌などに任せっきりなのでコントロールしてる感じはありません。

 

f:id:oyamaseizai:20201028173605j:image


もう少し自然乾燥させて、
人工乾燥させます。
乾燥過程で割れが入ることが多いので乾かすまで心配が尽きません。

 

 

 

#尾山製材
#虫喰い楢
#墨流し
#spaltedoak
#spaltedwood
#spalted
#スポルテッド
#スポルテッドウッド

 

原木から積み木 水中乾燥編

f:id:oyamaseizai:20201024113302j:image

おおよそ1ヶ月前に水中乾燥を始めて、

水の汚れ具合を観察しながら何度か水変えしてます。

 

樹種にもよりますが、

材木からアクが表面に出てくるのが分かりませんが、ヌルヌルした感じになってて

そのヌルヌルが水中に漂ってます。

 

f:id:oyamaseizai:20201024113701j:image

 

材面のヌルヌルを洗い流して、

また水中に沈め直します。

 

f:id:oyamaseizai:20201024113746j:image

 

以前は容器から少しはみ出てましたが、

綺麗に収まった。

 

材木が若干ちぢんだのですかね。

 

 

 

原木から積み木の水中乾燥編でした。

 

 

ててて往来市 TeTeTe All Right Market at RENEW"に出展します

f:id:oyamaseizai:20201008081449p:plain

 
ててて往来市 TeTeTe All Right Market at RENEW"
福井県鯖江市・越前市越前町で開催される「 RENEW (リニュー)」にて、
マーケットイベント"ててて往来市 TeTeTe All Right Market at RENEW"を同時開催いたします!
 
木工用みつろうクリームなどの木製品のメンテナンス商品を展示販売いたします。
お試し用にガチャガチャでの販売も致します。

f:id:oyamaseizai:20201008082001j:plain

木工用みつろうクリーム

f:id:oyamaseizai:20201008082247j:plain

木工用みつろうクリーム 緑茶

f:id:oyamaseizai:20201008082320j:plain

木工用みつろうオイル

f:id:oyamaseizai:20201008081857j:plain

虫喰いのサイドテーブル


f:id:oyamaseizai:20201008081936j:plain

虫喰いの鍋敷き 連なり







ててて往来市は、“作り手”、“伝え手”、“使い手”の3者が繋がりを育むマーケット企画です。
会場には19組の作り手の方々が登場。多様な地域と⽂化が育んできた固有性の中から生まれた、暮らしにまつわる日用品や食品など魅力的な品々が並びます。
見て、触れて、そしてコミュニケーションを育みながら、ぜひお買い物をお楽しみくださいませ。
ててて往来市 TeTeTe All Right Market at RENEW
開催日:2020年10月9日(金) –11日(日)
時間:15:00-20:00(最終日 10:00-17:00)
場所:うるしの里会館軒下(福井県鯖江市西袋町40-1-2)
出店者一覧:
和ろうそく大與 / https://www.warousokudaiyo.com
四十沢木材工芸 / aizawa-wood.jp
輪島キリモト / http://www.kirimoto.net
我戸幹男商店 / http://www.gatomikio.jp
ZAF zen in the life / https://www.zaf-zen.com
かもしか道具店 / https://www.kamoshika-douguten.jp/
saredo -されど- / https://saredo.theshop.jp/
金沢こんかこんか / https://www.konkakonka.com
hickory03travelers / http://www.h03tr.com/
大寺幸八郎商店 / https://ootera.com
ケイコロール / http://www.yamamoto-some.jp
アクセスなど詳細はこちらから>>
RENEW公式サイト:https://renew-fukui.com/

クルミの輪切り 水中乾燥 完結編

クルミの輪切り 水中乾燥させるところまで、

2ヶ月ぼど前に記事を書きました。

https://oyamaseizai.hatenablog.com/entry/2020/08/25/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%81%AE%E8%BC%AA%E5%88%87%E3%82%8A_%E6%B0%B4%E4%B8%AD%E4%B9%BE%E7%87%A5%E3%81%AB%E6%8C%91%E6%88%A6

 

 

その後何もして無かったわけでなくて、

乾かして、人工乾燥させて仕上げました。

 

 

f:id:oyamaseizai:20200926101409j:image

延べ二週間ほど、

水中に沈めてました。


f:id:oyamaseizai:20200926101352j:image

夏場の暑い時期に行ってたので、

水温も高くて木のアカが水に出切ってたと

思いますが、水を変えて数日すると茶色の水に変色します。

木のアクの強さを感じます。


f:id:oyamaseizai:20200926101406j:image

水替えした直後です。


f:id:oyamaseizai:20200926101403j:image

水から上げて、

陰干ししてます。


f:id:oyamaseizai:20200926101359j:image

その後、

日陰の風の通りにくそうな場所で、

平置きして桟積みして、

二週間ほど放置します。


f:id:oyamaseizai:20200926101349j:image

二週間後の含水率で

30〜40%です。


f:id:oyamaseizai:20200926101356j:image

 

その後、

人工乾燥させました。

人工乾燥で10日ほど中温で乾かしました。

含水率10%切れるくらいにしあがりました。

 


f:id:oyamaseizai:20200926101346j:image

その輪切り材をペーパー掛けて、

木工用みつろうクリームで仕上げてみました。

 

 

 

原木から積み木

f:id:oyamaseizai:20200925125446j:image

有志一同で原木を集めて

積み木をプレゼントをしたいと依頼があり

原木が到着しました。

 

真ん中のはナラで、

それ以外はわからない樹種でした。

 

 

 

f:id:oyamaseizai:20200925125501j:image

芯で割りました。

 

f:id:oyamaseizai:20200925125538j:image

ナラも芯で割りました。

 

 

f:id:oyamaseizai:20200925125609j:image

芯で割って、

開いた様子です。

 

 

f:id:oyamaseizai:20200925125626j:image

 

厚みを考えて、

何度か挽き直ししながら、

厚みを整えまして、

耳も落としました。

 

 

f:id:oyamaseizai:20200925125706j:image

水中乾燥。

水中に沈めて乾燥させます。

 

 

 

 

 

 

 

 

色んな国産広葉樹の樹種たち

f:id:oyamaseizai:20200922155950j:image

ウバメガシ

 

f:id:oyamaseizai:20200922160122j:image

 

f:id:oyamaseizai:20200922160819j:image

一位

 

Facebookのつながりで、

三重県の武田製材さんから、

ウバメガシ、梨、一位の材を取り寄せました。

 

 

f:id:oyamaseizai:20200922160306j:image

 

f:id:oyamaseizai:20200922160751j:image

 

f:id:oyamaseizai:20200922160907j:image

ブナ

 

f:id:oyamaseizai:20200922160925j:image

クス

 

 

色んな樹種を集めて、

厚み15ミリに製材して

含水率の高いものは割れ止めを塗って、

乾燥機に入れます。

 

樹種の選抜やら

木取りやらで思うように進まない。

 

納期も迫ってますが、

木と向き合ってます。

 

 

 

 

スポルテッド黒柿

f:id:oyamaseizai:20200915224106j:image

 

黒柿を
製材して
一年寝かせた。

f:id:oyamaseizai:20200915223638j:image

防水性の高いシートの中に水をいれて、

簡易的な水槽を作って寝かせました。

 

f:id:oyamaseizai:20200915223821j:image

 

f:id:oyamaseizai:20200915223840j:image

こんなに真っ黒になってて、

水で洗って自動カンナで表面を落とす。

 

 

f:id:oyamaseizai:20200915223955j:image

f:id:oyamaseizai:20200915224030j:image

f:id:oyamaseizai:20200915224047j:image

 

黒柿にスポルテッド杢が
入り込んでますがどっちがどっちかよくわかんない感はありますが一年寝かせたので出来た味わいです。


#尾山製材
#黒柿
#spaltedwood
#spalted
#Blackpersimmon
#persimmon
#スポルテッドウッド

 

 

長野県小谷村 白山社の大杉

f:id:oyamaseizai:20200909215411j:image

たまたま白山社の前の道路を通った時に

大杉が横目に入ったが通り過ぎました。

 

用事を済ませての帰り道に

改めて車を止めて大杉を確認。

 

新規の巨木に心が踊る。

 

f:id:oyamaseizai:20200909215917j:image

 

 

f:id:oyamaseizai:20200909215936j:image

これだけ木の内部が朽ちてても周りで

もってる感じではなくて、

樹皮や葉を見る限りとっても生き生きしてる巨木です。

 

 

f:id:oyamaseizai:20200909215953j:image

看板を見ても推定樹齢は書いてないが、

私の推定樹齢は200〜280年で、

300年までは言ってないと見ました。

 

f:id:oyamaseizai:20200909220024j:image

 

 

やはり巨木は面白い。

 

巨木を見ながら、

生育した地域の環境などのことも深く考える。

雪深く寒さも氷点下よりも下回る地域だからこそ木の内部で割れが起きてそう言った事で内部が朽ちてるのかなと予想を立てる。

 

 

 

 

水中乾燥 5日目

f:id:oyamaseizai:20200830185716j:image

胡桃の輪切りを水中に沈めて5日目です。

 

f:id:oyamaseizai:20200830190135j:image

バケツから胡桃の輪切りを取り出します。

 

f:id:oyamaseizai:20200830190112j:image

胡桃の灰汁で茶色になってます。

 

f:id:oyamaseizai:20200830190305j:image

水を変えて仕込み直します。

初めから見ると輪切りのシラタ部分の色が

均一になってます。

赤身も均一な色合いになってます。

 

f:id:oyamaseizai:20200830190453j:image

 

 

f:id:oyamaseizai:20200830190509j:image

あと一週間くらい水中に沈めて状況確認します。

 

 

クルミの輪切り 水中乾燥に挑戦

f:id:oyamaseizai:20200825143613j:image

胡桃の輪切りを製材

 

 

 

f:id:oyamaseizai:20200825143654j:image

 

直径300ミリくらいです。

 

f:id:oyamaseizai:20200825143703j:image

 

樹皮をおとしてから、

水で洗いました。

 

f:id:oyamaseizai:20200825143726j:image

 

輪切りした半分くらいを
水中乾燥してます。

 

f:id:oyamaseizai:20200825143731j:image

 

もう半分を

陰干しして乾燥させます。

 

 

割れや乾き方や仕上がりが違うと思うので

それらを観察してみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ブックマッチについて

ブックマッチとは、

本を開いたようなにした面。

原木を製材面は右側と左側で

同じ木目となります。

 

材木業界的には、

原木を製材して開いたものを

ブックマッチと呼ばれてます。

 

そんなブックマッチにした材木を

2枚接ぎ合わせして一枚のテーブルなどを

作られてる方からの要望で

材をさが探して画像に撮りためました。

 

かなり大きな原木でないと

末口径500ミリ以上の原木でないと

原木の曲がりなどを考えると

ブックマッチで

二枚接ぎ合わせでテーブルになるものは

なかなか取れない。

 

 

 

国産クルミ ペア 1 厚み75ミリ 長さ3.6m 巾300〜390ミリ

 

f:id:oyamaseizai:20200813084915j:image

元口からの画像です。


f:id:oyamaseizai:20200813084911j:image

末口からの画像です。

 

 

 

 

 

国産クルミ ペア 2
厚み75ミリ 長さ3.6m
巾350〜370ミリ

 

f:id:oyamaseizai:20200813085052j:image

元口からの画像です。


f:id:oyamaseizai:20200813085055j:image

末口からの画像です。

 

 

 

これからどんどんと

こんな要望にも答えれる材木屋は

業界的に少なくなってきてます。

 

難しい要求を出した方は

正直嬉しいしそれに対して答えようともしますが何故原木の段階で勝負が決まってることが要望が先だと仕入れもしやすいのですが、多くては要望があって土場の原木や製材品から要望に応えるものを探すというのが難しい。

厚みや巾が足りないなどということが多い。

 

 

材木の価値

f:id:oyamaseizai:20200802195355j:image

長野県の栗です。

とても木目が積んでいる良材です。

 

といっても、

原木で二股や三股になってたり、

節が多いと良材にはみえない。

根っこの高い部分から、

長さ5mで玉切りしてたのが1番玉。

そして、長さを4mで玉切りしたのが二番玉。

この画像のがその上の三番玉。

さすがに、

根から高さが9mくらいの三番玉だから節も多くなる。

 

この栗の木の1〜3番玉を全て競り落しました。

 

 


f:id:oyamaseizai:20200802195351j:image

この栗もさっきの栗の元の1番玉です。

 

こちらは末口で700ミリの天板がとれそうです。

 

そして、

これが二番玉を製材した画像です。


f:id:oyamaseizai:20200802200312j:image

 

f:id:oyamaseizai:20200802200418j:image

 

木目の積み具合が素晴らしい。

 

目の荒いものと積んでるものでは、

同じ大きさでも価値が全然違う。

目が荒いと若木なので反りや曲がりなど動きやすい。

目が積んでいるとサクサクな印象もあり、

木が動きにくい。

 

仕事の進め易さや仕上がりの良さが全然違う。

同じ樹種でも材木の価値が、

わかってもらえる方がなかなか少なくなってきましたが、そんな中でもそれを理解いただける方とお話しできるとそれだけでも嬉しい。

 

わかってもらえる方が少なくなりつつありますが良いものを保有して伝えていたなければと思います。