原木から積み木 水中乾燥編
い
おおよそ1ヶ月前に水中乾燥を始めて、
水の汚れ具合を観察しながら何度か水変えしてます。
樹種にもよりますが、
材木からアクが表面に出てくるのが分かりませんが、ヌルヌルした感じになってて
そのヌルヌルが水中に漂ってます。
材面のヌルヌルを洗い流して、
また水中に沈め直します。
以前は容器から少しはみ出てましたが、
綺麗に収まった。
材木が若干ちぢんだのですかね。
原木から積み木の水中乾燥編でした。
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クルミの輪切り 水中乾燥 完結編
クルミの輪切り 水中乾燥させるところまで、
2ヶ月ぼど前に記事を書きました。
その後何もして無かったわけでなくて、
乾かして、人工乾燥させて仕上げました。
延べ二週間ほど、
水中に沈めてました。
夏場の暑い時期に行ってたので、
水温も高くて木のアカが水に出切ってたと
思いますが、水を変えて数日すると茶色の水に変色します。
木のアクの強さを感じます。
水替えした直後です。
水から上げて、
陰干ししてます。
その後、
日陰の風の通りにくそうな場所で、
平置きして桟積みして、
二週間ほど放置します。
二週間後の含水率で
30〜40%です。
その後、
人工乾燥させました。
人工乾燥で10日ほど中温で乾かしました。
含水率10%切れるくらいにしあがりました。
その輪切り材をペーパー掛けて、
木工用みつろうクリームで仕上げてみました。
原木から積み木
有志一同で原木を集めて
積み木をプレゼントをしたいと依頼があり
原木が到着しました。
真ん中のはナラで、
それ以外はわからない樹種でした。
芯で割りました。
ナラも芯で割りました。
芯で割って、
開いた様子です。
厚みを考えて、
何度か挽き直ししながら、
厚みを整えまして、
耳も落としました。
水中乾燥。
水中に沈めて乾燥させます。
長野県小谷村 白山社の大杉
たまたま白山社の前の道路を通った時に
大杉が横目に入ったが通り過ぎました。
用事を済ませての帰り道に
改めて車を止めて大杉を確認。
新規の巨木に心が踊る。
これだけ木の内部が朽ちてても周りで
もってる感じではなくて、
樹皮や葉を見る限りとっても生き生きしてる巨木です。
看板を見ても推定樹齢は書いてないが、
私の推定樹齢は200〜280年で、
300年までは言ってないと見ました。
やはり巨木は面白い。
巨木を見ながら、
生育した地域の環境などのことも深く考える。
雪深く寒さも氷点下よりも下回る地域だからこそ木の内部で割れが起きてそう言った事で内部が朽ちてるのかなと予想を立てる。
水中乾燥 5日目
胡桃の輪切りを水中に沈めて5日目です。
バケツから胡桃の輪切りを取り出します。
胡桃の灰汁で茶色になってます。
水を変えて仕込み直します。
初めから見ると輪切りのシラタ部分の色が
均一になってます。
赤身も均一な色合いになってます。
あと一週間くらい水中に沈めて状況確認します。
クルミの輪切り 水中乾燥に挑戦
胡桃の輪切りを製材
直径300ミリくらいです。
樹皮をおとしてから、
水で洗いました。
輪切りした半分くらいを
水中乾燥してます。
もう半分を
陰干しして乾燥させます。
割れや乾き方や仕上がりが違うと思うので
それらを観察してみます。
ブックマッチについて
ブックマッチとは、
本を開いたようなにした面。
原木を製材面は右側と左側で
同じ木目となります。
材木業界的には、
原木を製材して開いたものを
ブックマッチと呼ばれてます。
そんなブックマッチにした材木を
2枚接ぎ合わせして一枚のテーブルなどを
作られてる方からの要望で
材をさが探して画像に撮りためました。
かなり大きな原木でないと
末口径500ミリ以上の原木でないと
原木の曲がりなどを考えると
ブックマッチで
二枚接ぎ合わせでテーブルになるものは
なかなか取れない。
国産クルミ ペア 1 厚み75ミリ 長さ3.6m 巾300〜390ミリ
元口からの画像です。
末口からの画像です。
国産クルミ ペア 2
厚み75ミリ 長さ3.6m
巾350〜370ミリ
元口からの画像です。
末口からの画像です。
これからどんどんと
こんな要望にも答えれる材木屋は
業界的に少なくなってきてます。
難しい要求を出した方は
正直嬉しいしそれに対して答えようともしますが何故原木の段階で勝負が決まってることが要望が先だと仕入れもしやすいのですが、多くては要望があって土場の原木や製材品から要望に応えるものを探すというのが難しい。
厚みや巾が足りないなどということが多い。
材木の価値
長野県の栗です。
とても木目が積んでいる良材です。
といっても、
原木で二股や三股になってたり、
節が多いと良材にはみえない。
根っこの高い部分から、
長さ5mで玉切りしてたのが1番玉。
そして、長さを4mで玉切りしたのが二番玉。
この画像のがその上の三番玉。
さすがに、
根から高さが9mくらいの三番玉だから節も多くなる。
この栗の木の1〜3番玉を全て競り落しました。
この栗もさっきの栗の元の1番玉です。
こちらは末口で700ミリの天板がとれそうです。
そして、
これが二番玉を製材した画像です。
木目の積み具合が素晴らしい。
目の荒いものと積んでるものでは、
同じ大きさでも価値が全然違う。
目が荒いと若木なので反りや曲がりなど動きやすい。
目が積んでいるとサクサクな印象もあり、
木が動きにくい。
仕事の進め易さや仕上がりの良さが全然違う。
同じ樹種でも材木の価値が、
わかってもらえる方がなかなか少なくなってきましたが、そんな中でもそれを理解いただける方とお話しできるとそれだけでも嬉しい。
わかってもらえる方が少なくなりつつありますが良いものを保有して伝えていたなければと思います。
色んな樹種の床材
国産材の数種類とホワイトウッドの材木たちを床材として納めさせていただきました。
杉、朴木、赤松、クルミ、楢、栗、ケンポナシと外材のホワイトウッドの8樹種。
その床材に木工用みつろうクリームを塗布。
こちらの黒いのはクルミです。
30畳以上のお部屋なので、
木工用みつろうオイルの方が
作業効率が良いのでオイルで塗布。
床材を帯鋸仕上げで、
施主さんがペーパー掛けして、
DIYで施工されました。
ちょこっとだけお手伝いをさせていただきました。
なかなか良い感じに仕上りました。
施主さんの要望をなるだけうけいれたら、こんな挑戦的な床材の提案となりました。
その提案を受け入れていただき感謝と共になかなか楽しい時間でした。
#尾山製材
#木工用みつろうクリーム
#木工用みつろうオイル
製材の学校
楢の300ミリ角に製材しました。
末口と元口の芯から150ミリづつ振って
300ミリ角にする。
この角材を製材する際には、
こういった指示をするのですが、
人工物でないので芯がよれたり、
してるので木の形を見ながら、
どこから製材するのかの
基準を伝える。
そんな製材している時に、
こんなこと誰に習ったんだろうか?
製材の学校に通ったわけでないし、
そんな学校なんかもあるわけでない。
誰にというよりも、
原木と製材をしてる経験値であり、
木の中の木目の様子を考えれるようになってるのです。
想像を超える製材をする時が、
たまらないのです。
二股の木を製材しましたが、
半分くらいから二股になってたので、
末口の芯が全然わからん。
木の膨らみや枝の太さなどを見ながら、
考える。
そんな木の経験値もないのですが、
今まで経験値を総合的に考えて決断する。
製材の学校があったら、
優等生になる自信がない。
それは基本的なことよりも応用を好むから、
そんな生徒は先生に嫌われる。
だから、優等生にはなれないし、
自分の中の製材についての
技術を語源化する自信も無いので、
先生にもなれない。
私の製材技術を伝えれるように
語源化出来るようにしようと思いました。